vol.6 里帰り(2021年5月)
葵 の 環
密集回避処置として各団体参加者を2名に制限しての奉納式が、5月8日に執り行われるとのご案内を頂き参加する予定でしたが、京都府の緊急事態宣言の発令後中止となりました。
メンバーより奉納希望者を募り、各自が育てたフタバアオイを株分けし郵送にて里帰りさせる事にしました。
2020年は、私達にとって感染症パンデミックで大変な一年でしたが、
植物にとっては長く続いた梅雨とその後の酷暑は大変厳しいものでし
た。その影響もあり「今年はフタバアオイが発芽しない」というメン
バーもいました。
今回は郵送による里帰りだった事もあり奉納は少量でしたが、微力な
がら葵祭の伝統をつなぐ活動・上賀茂神社の「葵の森」再生のお手伝
いをスタートできたことを嬉しく思います。
引き続き大切にフタバアオイを育てて参ります。
5月7日
メンバーから届けられた株を上賀茂神社に郵送しました。
5月10日
上賀茂神社に郵送した株は神職・葵プロジェクトの方々により「葵の森」に植栽されました。
昨年同様、葵祭「路頭の儀」は中止となりましたが「社頭の儀」のみ斉
行されるとの事で、ご神殿の飾り付けや勅使・神職・参列者の着飾りと
なる「葵桂」作成の為に、適した大きさの葉は摘み取られ、その他は繁殖株となります。
行列が中止になったとはいえ「社頭の儀」だけでも約6000本のフタ
バアオイが使用されるそうです。
( 写真提供 葵プロジェクト)
奉納用に届けられた株
郵送用に箱詰めした株
植栽の様子
葵の葉摘み取りの様子
葵桂作成の様子
奉納者 プレート
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